少子高齢化が叫ばれて久しい環境において、生活弱者と成り得る高齢者はけっして『対岸の火事』とは言え
ない。
いずれ全ての人々に訪れるであろう、『老いる』と言う現象に対して真っ向から向き合う事の必要性が問われています。
人々は生きてゆくうえで、介護する側と介護される側とに二分されます。
介護する側は、やがて介護される側に必然的に成らざるを得ません。
いずれの立場、いついかなる状況においても、人は人として人間らしい生活を望むのは当然の事と考えます。
その考えを保証する事こそが、『福祉の理念』であると言えます。
平成19(2007)年度通常国会で、社会福祉士及び介護福祉士法改正案が審議されています。
現業の資格取得に対して、ハードルは少しづつではあるが高く、より専門性に重きを置く改正となります。
目標はより高く、高ければ高いほど、その資格性も高くなると言えます。
戦後、高度経済成長による生活水準の向上や医療技術の進歩によって、寿命は著しく伸びました。
日本人の平均寿命は2007年(平成19年)には、男性79.19歳、女性85.99歳にまで達し世界一、そして、
文字どおり最長寿国となりました。
【今後、急速に増える寝たきりや痴呆の高齢者】
10年間で、100万人前後の割合で増え続けます。
【65歳以上で亡くなった方の平均寝たきり期間】
平均8.5ヶ月。
85歳を超えると4人に1人が要介護状態となり、介護する者の2人に1人は60歳以上。
要するに、高齢者が高齢者を介護する時代は目の前まできています。
看護と介護の有効なバランスなくしては成り立たない、そんな時代に生きていると言えます。
地球温暖化問題と共に地球高齢化社会問題を真摯に、そして真剣に取り組むべきときは今しかないと考えます。
『転ばぬ先の杖』と言う言葉は、全ての事象における教訓です。
Because そのときに開き直っても無駄だからです。
数十年を生きればそれだけで十分とされる人の道。
そのわずかな期間を効果的かつ有効に消化するのも悪い気はしないんじゃないかな・・・。